コラム

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コラム

不登校やひきこもりのお子様への関わりのコツ NO.2

不登校やひきこもりのお子様を取り巻く環境や要因はそれぞれに違います。ではどのようにして治癒していくのでしょう
先のコメントではよく観察することと書きましたが、観察してどうするのか?ということです。
子供は(子供だけでなく大人ですが)愛情によって元気になります。勿論それ以外も本人が楽しいと思うこと(やりたいと思うこと=自己実現)ですが。誰もが「お子様を愛しているし愛情を注いでいる」と思うことでしょう。
子供への愛はユングの言う「グレートマザー(偉大なる母親)」の側面を持っています。小さな赤ちゃんの時は母親が全面的に世話をすることが愛情です。それでも赤ちゃんがなぜ泣いているのが分からず、新米ママはオロオロしたと思います。だんだんと成長する従い、子供の欲求ばかりでは将来困ることになる(甘いものばかり食べていると子供でも成人病になります)ことには厳しい関わりも必要になってきます。これも愛の一種です。
では「子供が元気になる愛」とはどんなものでしょう。
本人がその時に一番欲しい、一番元気になることだと思います。しかし、これはとても難しいですね。例えばお子様が、まだ自分の中で整理ができていない、いじめられたと感じたこと等をお母様に少し話すと「そんな気にしないでいいのよ、辛いことなんか沢山あるから!ドンマイ!」と言われたらどうでしょう。「気にする自分が悪いのか」「いきなりそう言われてもそれができないから言ってみたのに」「わかってくれない」等と決して「あ~。お母さんの言うことに気が付きませんでした。良いこと言うな」とはならないですね。なぜなら気にしない方が良いことはすでに知っているのです。知識と感情がついていかないから辛いことをわかってほしいのです。

というように私のカウンセリングは細かくその子を観察することから始めます。またその注意点や着眼点もそのお子様によって違います。

一般論を当てはめて改善するでしょうか?カウンセリングの大事な点は、お母様や関わる方の気持ちと本人の気持ちの理解、などを観察によって理解し、関わっていくことです。ですので必ず回復の道を歩むことが可能になっていきます。
カウンセリングのご相談はオーダーメイドでなければいけないと思います。

診断基準に患者を当てはめ病名を決めて治療をするのがおかしいのと同じで患者を診た後、診断基準に照らし合わし病名を決めて治療するがいつも病名でなく患者様を見ていくのが本質と同じです。ためになる話だけでは解決しないのは、本人を置いてけぼりにしているからです。

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