おしらせ

news

2019.06.03   おしらせ

不登校やひきこもりの解決の方法

 最近のニュースによると殺傷事件の犯人がひきこもりだったことや、逆に元農水産省の事務官がひきこもっていた息子を刺殺する事件などが報道され、どちらも年齢は、中高年でした。しかし中高年の人がいきなりひきこもったわけではないと思われます。初めは学校時代に不登校や行渋りなどの思春期に始まった経過があるのではないでしょうか。ひきこもりの多くは過去において不登校の経験や学校への適応があまりよくなかったというデータが報告されています。
 思春期は自分のアイデンティティーを確立するという発達課題のために他者との自分を比較し自分を確立する時期で仲間との関係も大事な時期です。対人関係において些細なことで傷つくかと思えば、些細なことで有頂天になったりすることも多いと思われます。また、傷ついても本音が言語化できず、劣等感につながっていく場合も多く認められます。
 このような状態の解決にはもちろん学校に行くことも大事ですし、心が健康になった結果登校するというケースもありますが心の傷が、自己価値観が低いまま、トラウマを残したまま大人になることも見られます。するとその後も不適応が続き、結局ひきこもり状態になることもあるのです。
 今現在、ご家族の中に、適応が良くない(情緒が不安定、しなければいけないことができたりできなかったり)お子様がいらっしゃる時は、お母さまやご家族がまず相談に見えていただければと思います。なぜならご本人が積極的に改善したいと思ったり、治療しようと決心するのは自分の状態を引き受ける少しの強さが必要だからです。それを作るのは一緒にいるご家族です。
 ご相談にお見えになるとその後は必ず違ってきます。是非ご相談いただければと思います。30年からの臨床経験からお力になれると信じております
 

ページトップへ矢印