カサンドラ症候群の命名者シャピラはパートナーが発達障害(自閉スペクトラム症(ASD))であるために、もう一人が精神的な不調などを起こしていることをカサンドラ症候群またはカサンドラ状態としました。
また、カサンドラ状態まではいかないが、発達障害のパートナーとの関係などで夫婦関係までが上手くいていない方 も多くいらっしゃいます。 心理療法家マクシーン・アストンによると、カサンドラ症候群には以下3つがあるといわれています。
- いずれかのパートナーに、ASD特性などによる、共感性や情緒的表現の障害がある
- . パートナーとの関係において情緒的交流の乏しさを起因とした激しい対立関係、精神または身体の虐待、人間関係の満足感の低下がある
- . 精神的もしくは身体的な不調、症状(自己評価の低下、抑うつ状態、罪悪感、不安障害、不眠症、PTSD、体重の増減など)がある
特に家庭という第三者のいない場面での孤立感や怒り、無力感などは本当に辛いものです!
当ルームでもクライアントが孤独感やむなしさを訴え、ご相談に見えた例や別居に至った後にご相談に見えた方など多くの方とお会い致しました。自分のお気持ちを表現することや受け止めてもらう体験がその人の決断を後押しし、自分らしい選択とつながっていきます。
是非、上記に該当する方は一度ご相談にお見えになってください。もう悩まないで!ご一緒に解決に向けて歩みだしましょう⁉
自分が発達障害かもと思われているけども病院受診をためらっている方も心理検査等で自分を客観的に見ること、そして困ったいることへの対処法などのご相談もできます。心理検査だけ受けることも可能です。
参考文献: 岡田 尊司「カサンドラ症候群 身近な人がアスペルガーだったら」